スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
by 我狼堂-PLUS!  at --:-- |  スポンサー広告 |   |   |  page top ↑

二 デビルブレイカー 1/4

蒼歴二千七年九月。
人が拓いた土地でも北寄りに位置する
プラント領ユニウス州アミロ市。

俗に倉庫街と呼ばれる、その市の七番街の東の端。
時刻は夜の十時を回った頃。

背の高い壁に両脇を挟まれた
圧迫感のある路地に一人の少年が入っていく。

月光が照らすのは黒髪に赤い双眸。シンである。

「不純であれば、破綻も早い。
純粋である必要はないが…って、こんな講釈は要らないか」
シンは独り言を言っている訳ではない。
頭の上の黒い狩人に挨拶しただけだ。

シンの頭上には巨大な蜘蛛の様な生き物がいる。
金属の質感と生物の生々しさを
下手な具合で混ぜた様な可笑しな化け物だ。

「ああ、ありゃ、育ち過ぎだ。小さい頃何食べてました?」
シンはその酷い様に呆れるが、
それでも、一応、シュッと蜘蛛に指を差して見得を切った。

蜘蛛が大口を開けて、そろそろとシンに迫って来た。
体長が優に五メートルはあろうかというのに、
耳を澄まさなければ聞き逃す程足音が静かだ。

「非常に出来のいい殺し屋だ。
静かで、素早くて、死体も食うから残さない。
でも、おいたをする子にはお仕置きだ。地獄に強制送致決定!」

蜘蛛がシンのすぐ目の前まで来ている。
シンは何を思ったのか、壁に足の裏を着けて、
そのまま両足の裏を壁に着けてしまった。

普通ならそのまま重力に引っ張られて地面に落ちる。
だが、シンは落ちない。

「俺はね、蜘蛛君、人は自力で空を飛べると思っているんだ。
壁だってこの通りに歩けるのだから」
シンが壁をスタスタと歩いて、蜘蛛の真上に来る。

蜘蛛はそれを呆然と見ている。
スポンサーサイト
by 我狼堂-PLUS!  at 16:23 |  小説・デビルブレイカーズ |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

我狼堂-PLUS!

Author:我狼堂-PLUS!
我狼堂-PLUS!へようこそ。

・当ブログ(以下当店)は、
 リンクフリーです。
・プロフィール一番上の画像が、
 当店のバナーとなっております。
・当店の画像・文章・記事等の著作物の無断転載を禁止します。

gkamebana.gif
kisi2rogo.jpg
我狼堂-PLUS!は、
SDFC -匠-および
SDFC外伝を応援しています。

★BB戦士・三国伝
BB戦士のレビューっぽいもの。ほぼ三国伝のみ

★SDFC系改造作品
SDFC等を使ったリペ・改造作品

★イベント投稿作品
他サイト様に投稿させて頂いた作品です

★SDガチャポンレビュー
SDガンダム系ガチャのレビュー

最近の記事
最近のコメント
カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -


Tree-CATEGORY
リンク
このブログをリンクに追加する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。