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六 神隠し 5/5

この作品は暴力的な表現、グロテスクな表現を含みます。
ブログトップの注意書きをご一読の上、了承して頂ける方のみ
閲覧下さい。

それでは、続きを読む、から本編をお楽しみ下さい。


ジャンとシホは俯いて、暫く気落ちした様に黙っていた。

沈黙は長く続くかと思われたが、冷静な顔でジャンが言った。

「我々が真実を知っている事が肝心なんだ。
だから、こちらから余計に調べる様な事はしてはならない。いいね、シホ君?」

理性、知性に溢れた実に穏やかな声だった。

シホもそれを聞いて、幾らか元気を取り戻した顔で頷く。

「しかし、消えた本人達は何処に行ったのだろうか?
この遺体達が教えてくれたらな…無理だろうが」

死人に口無しという言葉通り、遺体は言葉を発しないが、
監察医であるジャンの手によって真実を教えた遺体達も数多い。

だが、流石にこの芸術的な模造遺体にはお手上げだった。

正に神隠し。隠した者が天才肌らしい事だけは確かだが。

「作った奴はどんな顔をしているのか、何時か拝んでやりたい物だ」

ジャンは怒りで眉間に皺を寄せて、ぽつりと呟いた。

「きっと人形みたいな顔をしているんじゃないですか?
人を造形物として扱っているんですから」

シホが同じく怒りで目を鋭くさせて言う。

「違いない。そいつの遺体は私が監察してやる。
それがこの被害者達に代わってしてやれる、私の唯一の復讐だ」

「その時は私もお付き合いしますので、どうぞよろしく」

ジャンとシホは互いの顔を見合わせてにっこりと笑った。

その頃、シンはベーレ市から外に出る国道をミネルバで走行していた。

目指すは東の丘陵地帯。
そこに建つ、停止中のはずの発電所がキマイラの生産拠点だと
絞り込めた為、シン等デビルブレイカーにも招集が掛かったのだ。

このベーレ市への寄り道で時間を取られたが、
ミネルバで飛ばせば作戦開始時刻に十分間に合うと、
シンは計算している。

――スティードの奴、遅れなければいいが……。

シンは頭の中でぼやき、スロットルを開けた。

加速するミネルバのテールランプが夜の闇に消えていった。
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by 我狼堂-PLUS!  at 15:31 |  小説・デビルブレイカーズ |  comment (0)  |   |  page top ↑
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