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七 見え始めた悪意 4/12

この作品は暴力的な表現、グロテスクな表現を含みます。
ブログトップの注意書きをご一読の上、了承して頂ける方のみ
閲覧下さい。

それでは、続きを読む、から本編をお楽しみ下さい。


シンは一人残って軽く口端を持ち上げていた。

「お前等、中々気が利くじゃないか。人払いは済んだ。後は……」

シンは腰のホルダーから大鉈を取って構えた。

「お前達の始末だけだ。悪いな……」

シンは大鉈を振り上げて、蜘蛛に斬り掛かった。

鉈の刃から淡い光の刃が生じ、蜘蛛の装甲の抵抗を受けながら、
ズバッと赤熱の斬撃の痕を残していく。

オーラを刃に形成するオーラソードの一撃であった。

蜘蛛は袈裟に斬られて、ガタリと二つに割れた。

それを見た他の蜘蛛共は動揺しているかの様な素振りを見せた。

その様は丸で怯える動物のそれで、恐怖が恐慌に達したのか、
蜘蛛共が一斉に襲い掛かってきた。

シンはオーラソードを握ったまま、ゆっくりと前に歩き出す。

蜘蛛の爪がシンの顔を抉ろうと迫る。

だが、シンの顔には爪が当たらない。

シンもスティードと同じく、体外にオーラを形成、
維持する事に特化したデビルブレイカー。

故にオーラを極薄に伸ばして、周りの探査をするのも得意である。

今シンの頭には蜘蛛共の位置、形、大きさが鮮明に映し出されている。

また、空いている空間も目で見るよりも正確に感じる事が出来るのだ。

そして、これを更に精密にする事で蜘蛛共の筋肉繊維、
関節の微妙な動き等を感じて、
自身の体に攻撃が当たらない様に動く事もシンには可能である。

シンは人間で、MS族程体が頑強ではなく、
腕力もデビルブレイカーの中では下の方だが、
生きた細胞の体を持っている分、オーラの微細な探査には向いている。

故に、敵の動きが手に取る様に解るのだ。

これでは、攻撃を当てろという方が無理である。

歩きながら大したモーションも取らずに蜘蛛共を
斬っていくシンの姿には非情さが窺える。

だが、顔はそれとは裏腹に悲哀に満ち、目には涙が滲んでいる。

シンも好き好んで殺しが出来るという人種ではなく、
相手が化物であっても殺しには極普通の生理的嫌悪感を抱く。

それでも、目的の為には殺しを避けて通れない。

だから泣くしかない。殺しながら泣くしかないのだ。

こんな涙では三途の河の渡し賃にもならないが、
手向けとしては上品(じょうぼん)だろう。

それは殺される事の痛みを知っている涙だからだ。

シンが止まった時には、全ての蜘蛛が無残な残骸と化していた。

「キマイラも赤い血を流すんだよな……。
俺は後幾つこういう屍を越えて行くのか……」

殺される側から殺す側になる事の胸糞の悪さが籠った、
シンの悲痛な声だった。

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by 我狼堂-PLUS!  at 15:45 |  小説・デビルブレイカーズ |  comment (0)  |   |  page top ↑
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