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七 見え始めた悪意 12/12

この作品は暴力的な表現、グロテスクな表現を含みます。
ブログトップの注意書きをご一読の上、了承して頂ける方のみ
閲覧下さい。

それでは、続きを読む、から本編をお楽しみ下さい。


乾いた砂が吹き荒れる冷たい風に舞い上げられて、
荒野を西から東に流れていく。

鳴り響く風音は怪物の雄叫(おたけ)びにも思え、
垂れ込める暗雲の下、昼間だというのに大地は薄暗く、
今にも雨が降ってきそうな気配だ。

荒野には一本の国道が通っており、
車の往来は全く無いが、
脇にある無人の給油所に
サイドカーを付けた一台のバイクが止まっている。

その近くに人影が二つ立っている。

シンとスティードだ。

ミネルバの給油をしているのだ。

二人共顔に防塵(ぼうじん)の為に深めにマフラーを巻いて、
国道の遥か先の暗い山を見据えている。

「嵐があるな」

スティードが静かに言った。

微かに香るオーラ風がそれを教えてくれていた。

「ああ。でかいのが」

シンは答えながらミネルバのガソリンタンクから
給油ノズルを引き出して、キャップを閉めた。

風の勢いが強くなり、大気が乱れ始めた。

正に嵐の前といった所。

「次の地獄は何処のリクエストなんだか……」

スティードが苦い口調で呟いた。

オーラ風が教えてくれた物、
それはこの嵐の事ではない。

この嵐の向こうの戦火の匂いだ。

きっとそこも、まともか、まともでない地獄なのだろう。

その戦火に比べれば、
今の嵐等静謐(せいひつ)に過ぎず、
二人も幾らか気が安らいだ。

「さあな。乗れよ、スティード。
明日中にはライブに参加しなきゃならないし」

シンはゴーグルを着けてミネルバに跨り、
スティードもサイドカーに乗り込んだ。

力強いエンジン音を立ててミネルバが走り出し、
淡い砂塵(さじん)のカーテンの中に進んで行く。

プラント気象庁の発表では、
この嵐の名は『エキドナ』というらしい。

嵐に女の名前を付けるとは言い得て妙で、
二人は気の荒い女の腕の中で
暫しの休息に入っていった。
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by 我狼堂-PLUS!  at 15:56 |  小説・デビルブレイカーズ |  comment (0)  |   |  page top ↑
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